「つるなしインゲンの種まきって、いつまで間に合うの?」そんな疑問を持っている方へ。
この記事では、つるなしインゲンの種まき時期や育て方、家庭菜園での成功のコツまで、詳しく解説していきます。
「6月末だけどもう遅い?」「プランターでも育てられる?」という不安も、この記事を読めばまるっと解消できますよ。
夏の暑さに負けない育て方や、つるありとの違いも含めて、初心者さんにもやさしく説明しています。
最後まで読めば、今日からでもつるなしインゲンを育てたくなること間違いなしです!
つるなしインゲンの種まきはいつまでできる?
つるなしインゲンの種まきはいつまでできるのかについて解説します。
それでは、順番に詳しく解説していきますね。
①種まきの適期は地域で異なる
つるなしインゲンの種まきの時期は、地域によって大きく異なります。
一般的には、暖かい地域では4月上旬から、寒冷地では5月中旬〜6月上旬が目安になります。
特に気をつけたいのは「霜」です。発芽適温は20〜25℃で、生育適温は15〜25℃とされているため、寒さが残る時期に種まきしてしまうと発芽率がガクッと落ちます。
関東・関西のような中間地では、4月下旬〜6月中旬が最も安定して発芽しやすい時期です。
ご自身の地域の気温と合わせて、カレンダーに目安を書き込んでおくと失敗しにくいですよ〜。
②遅まきのリスクとは?
「まだ間に合うかな〜?」って悩んでる方、多いと思います。
実は、つるなしインゲンは成長スピードが早いので、多少遅れても収穫はできます。
でも、遅まきにはリスクもあります。特に注意したいのが「花が咲いてもサヤができにくい」こと。
夏の高温期に入ると、インゲンは花が咲いても実がつきにくくなる「着莢不良(ちゃっきょうふりょう)」が起こりやすくなります。
せっかく芽が出ても、暑さで花が落ちたり、風通しが悪くて病気になる…なんてことも。
だからこそ「暑くなりすぎる前に種まきして、収穫まで持ち込む」のがコツなんですよ。
③目安は7月上旬までが限界
「じゃあ、いつまでなら大丈夫なの?」っていう疑問にズバリ答えると…
種まきのリミットは、7月上旬が目安です!
これは、種まきから収穫までに最低でも40〜50日かかるため、真夏の高温を避けて育てきれるギリギリのラインになります。
7月中旬以降にまいてしまうと、猛暑が続く8月中旬に開花して、サヤがつきにくくなる可能性が高まるんです。
それに、真夏は水切れも起こりやすく、プランター栽培では毎日2回水やりしないと枯れてしまうことも…。
どうしても7月にまきたいときは、半日陰で風通しのいい場所を選んでくださいね。
④真夏播きでも成功するケース
「いや、7月中旬以降しか時間が取れない…」という方も諦めるのはまだ早いです!
実は、条件をしっかり整えれば、7月下旬や8月上旬に種をまいても育てられるケースもあります。
そのポイントは以下の通りです:
対策 | 内容 |
---|---|
涼しい時間に水やり | 朝夕の2回、しっかり水を与える |
遮光ネットの活用 | 強い直射日光を避けて熱ストレス軽減 |
プランターの移動 | 暑すぎる日は日陰に移動させる |
追肥は控えめに | 肥料過多で根が傷むリスクを回避 |
暑さに弱いインゲンですが、育て方を工夫すれば夏まきも決して不可能ではありません。
ただし、やや上級者向けになるので、初心者の方はなるべく6月中に種まきするのが安心ですよ〜。
つるなしインゲンの育て方とスケジュール5ステップ
つるなしインゲンの育て方とスケジュール5ステップを解説します。
それでは、順番に詳しく解説していきますね。
①発芽の適温と管理
つるなしインゲンは、発芽するためにある程度の温度が必要です。
発芽適温はだいたい20〜25℃で、この温度帯を保てば3〜5日でスムーズに芽が出てきます。
逆に、気温が15℃以下になると発芽が遅れたり、腐ってしまうこともあるので、春先の早まきには注意が必要です。
種まきのときは、1か所に2〜3粒ずつまいて、2cmほどの土を優しくかぶせてくださいね。
そして忘れてはいけないのが「乾燥防止」。水やりは発芽まで絶対に切らさないようにしましょう。
乾きすぎ防止には新聞紙をかけておくのもおすすめですよ〜。
②本葉が出たら間引き
発芽して双葉が開いたあと、2枚目の葉=本葉が出てきたタイミングで間引きを行います。
これは「元気な株を選んで、他の苗の養分を集中させる」ために欠かせない作業なんです。
基本は1か所につき1本だけ残して、他は根元からハサミでカットしましょう。
無理に引き抜くと根っこが切れてしまって、元気な苗までダメージを受けることもあります。
ちょっと可哀想な気もするけど、あとあと立派なサヤをつけるためには必要なステップなんですよ〜!
③追肥のタイミングと回数
インゲンはあまり肥料を必要としない野菜なんですが、全く与えないのもNGです。
本葉が4〜5枚出たあたりで、1回目の追肥を行いましょう。
おすすめは化成肥料(8-8-8など)を株元から少し離れた位置にパラパラとまく方法です。
その後、つぼみがつき始めたころにもう一度追肥をします。
与えすぎは逆効果になるので、あくまで「ほどほど」にがポイントです!
④収穫時期と方法
つるなしインゲンは、種まきからおおよそ40〜50日ほどで収穫が始まります。
収穫のタイミングは、サヤが10〜12cmくらいになって、ふくらみすぎる前がベストです。
ふくらんできた豆がパンパンになる前に、ハサミで根元をカットして収穫しましょう。
取り遅れると筋っぽくなって味も落ちちゃいますし、株の負担にもなるんですよ。
早め早めに収穫することで、次の花も咲きやすくなりますよ〜!
⑤栽培中のよくあるトラブル
インゲンを育てていると、意外とよくあるトラブルがいくつかあります。
たとえば「葉が黄色くなる」「花が咲いても実がつかない」「葉が虫に食べられる」などです。
黄色くなる原因は、肥料不足か水の与えすぎが多いです。
花が落ちてしまうのは、高温障害や風通しの悪さが原因だったりします。
虫に関しては、アブラムシやコガネムシの幼虫が代表的なので、見つけたら早めに手で取るか、自然由来の薬剤を使って対処してくださいね。
トラブルも含めて、育てるのがだんだん楽しくなってくるのがインゲンの魅力です♪
つるなしとつるありインゲンの違い
つるなしとつるありインゲンの違いについて解説します。
では、それぞれの特徴を比べてみましょう。
①収穫までの期間の違い
まず一番の違いは、種まきから収穫までのスピードです。
つるなしインゲンは、約40〜50日で収穫が始まる超スピードタイプ!
一方、つるありインゲンはじっくりタイプで、収穫までにおよそ65〜75日かかります。
早く収穫したい、季節の短い期間で楽しみたい、という人にはつるなしがおすすめです。
ちなみに、収穫期間はつるありの方が長めですよ〜。
②育てやすさの違い
次に育てやすさですが、これは圧倒的に「つるなし」に軍配が上がります!
なぜなら、つるありインゲンは支柱立てやネット張りが必須なんです。
背丈が2m以上にもなるので、しっかりとした支柱を用意する必要があります。
それに比べて、つるなしは30〜50cm程度しか伸びないので、支柱もいらず、プランターでもOK。
手間なく育てたい人には断然つるなしがおすすめですよ!
③必要なスペースの違い
育てるために必要なスペースにも大きな違いがあります。
つるありは縦方向に大きく伸びるので、ベランダではちょっと厳しいかも。
逆に、つるなしは省スペースで育てられて、プランター栽培や家庭菜園にピッタリ!
たとえば60cm幅のプランターでも、5〜6株は無理なく植えられます。
限られたスペースでたくさん育てたい人にも向いてますよ〜。
④初心者向きはどっち?
初心者におすすめなのは、やっぱり「つるなしインゲン」です!
理由はシンプルで、「早く育つ」「支柱不要」「手間が少ない」の3拍子が揃っているから。
つるありはちょっと上級者向けで、誘引や剪定、ネット張りなど工夫が必要です。
初めて育てるなら、まずはつるなしで成功体験を積んでから、つるありにチャレンジしてみるのがベストです。
育てる楽しさを実感するには、手軽さって大事ですよね〜。
家庭菜園でも成功するコツ7つ
家庭菜園でも成功するコツ7つをご紹介します。
それでは、ひとつずつ解説していきますね!
①種は直播きが基本
つるなしインゲンは、移植に弱い野菜です。
つまり、ポットで苗を育ててから植え替えるより、直接畑やプランターに種をまいた方が元気に育つんです。
これを「直播き(じかまき)」と呼びますが、根っこが痛みにくく、育ちが早いというメリットがあります。
1か所に2〜3粒まいて、本葉が出たら間引いて1本にするのが定番スタイル。
手間も省けるので、家庭菜園にはぴったりのやり方ですよ〜。
②寒冷紗で鳥害対策
発芽したてのインゲンの芽って、鳥にとってはごちそうなんですよね…。
せっかく芽が出ても、翌朝見に行ったら全部つつかれてた!なんて話もよく聞きます。
そうならないために、発芽するまでの間は「寒冷紗(かんれいしゃ)」や不織布などをかけておきましょう。
100均にも売ってるのでコスパも◎です。
苗が10cmくらいに育ったら、もう食べられる心配はないので外してOKです!
③発芽後すぐに間引き
これはさっきも出てきましたが、改めて大事なのでお伝えしますね。
本葉が1〜2枚出たら、元気な1本だけを残して他は間引きます。
間引かずにそのままにすると、お互いの栄養を奪い合ってヒョロヒョロになってしまいます。
間引くときは、抜かずにハサミで根元からカットするのがベターです。
この一手間で、グンと育ちが良くなるんですよ〜!
④乾燥しすぎに注意
インゲンは乾燥に弱く、特にプランター栽培では水切れに注意が必要です。
夏場は1日2回の水やりが必要なこともあります。
土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えるのが基本。
逆に水をやりすぎても根腐れの原因になるので、「乾いたら水やり」が鉄則です。
心配なときは、マルチや腐葉土で土の表面を覆うと保湿効果がありますよ♪
⑤追肥は控えめがベスト
インゲンは「肥料食い」じゃないので、与えすぎに注意が必要です。
肥料が多すぎると、ツルや葉ばかりが茂って、肝心のサヤがつきにくくなります。
最初の土づくりでしっかり元肥を入れておけば、追加の追肥は少なめでOK。
目安は、植え付けから20日後と、つぼみがついたタイミングの2回です。
肥料は「控えめでちょうどいい」が合言葉ですね〜!
⑥梅雨時の水はけ対策
梅雨の時期は、雨続きで根腐れするリスクが急上昇します。
特にプランター栽培では、排水が悪いと一気に根が傷んで枯れてしまうことも…。
対策としては、鉢底石をしっかり敷いて水はけを良くしたり、雨が続く日は軒下に移動させるのがポイント。
地植えなら、畝(うね)を高めにして、排水路を作ると安心ですよ。
ちょっとの工夫で、グッと失敗が減ります!
⑦収穫タイミングを逃さない
最後のコツは「収穫タイミングを見逃さない」ことです!
つるなしインゲンは、サヤがふっくらしてきたらすぐに収穫しないと、あっという間に固くなって筋っぽくなります。
特に家庭菜園では、一度に大量収穫というより、少しずつ順番に採れることが多いです。
3日おきに収穫して、毎日様子を見るくらいがちょうどいいペースですよ〜。
採りたては本当に甘くて美味しいので、早めの収穫を心がけてくださいね!
つるなしインゲンの種まきに関するQ&A
つるなしインゲンの種まきに関するQ&Aを紹介します。
初心者さんがよく抱える疑問にズバッとお答えしていきます!
①今からでも間に合いますか?
「6月末だけど、今から種まきしても大丈夫かな?」という声、めちゃくちゃ多いです。
結論から言うと、6月末〜7月上旬までならギリギリOK!
つるなしインゲンは短期間で収穫できるので、気温が高いうちに間に合えば育てられます。
ただし、発芽後の管理や水やりは丁寧に行う必要があります。
特に猛暑日に差し掛かる時期なので、日よけや朝夕の水やりでフォローしてあげましょうね。
②真夏にまくとどうなりますか?
7月中旬〜8月に入ってからの種まきは、難易度がぐっと上がります。
高温多湿の影響で、発芽率が落ちたり、芽が出ても暑さでやられてしまうことがあるんです。
また、夏場は花が咲いてもサヤがうまく実らない「着莢不良」も起こりやすいんですよね。
とはいえ、完全に不可能というわけではありません。
遮光ネットを使ったり、朝夕の冷える時間帯に作業したりと、工夫次第で成功例もあります!
③プランターでも育てられますか?
つるなしインゲンは、家庭菜園やベランダ菜園にピッタリの野菜です。
背があまり高くならないので、60cm幅のプランターでも5〜6株育てられます。
ポイントは、深さと水はけ。
土の深さは20cm以上を確保し、鉢底石や軽石を使って排水性をアップさせてください。
日当たりの良い場所で育てると、ぐんぐん育って美味しいサヤがたくさん採れますよ〜!
④秋まきはできるんですか?
秋まきにチャレンジする人もいますが、基本的にはおすすめしません。
理由は、気温の低下が早いため、生育期間が短くて実が十分につかないからです。
特に10月以降になると、発芽しても寒さで成長が止まってしまいます。
ただし、暖地で日当たりが良く、霜が降りないエリアであれば9月初旬にまいてぎりぎり収穫できる場合もあります。
「秋どり専用品種」を使うなど工夫が必要になりますので、基本は春〜初夏まきが安全ですね!
まとめ|つるなしインゲンの種まきに最適な時期と育て方
ポイント | 内容 |
---|---|
種まきの適期は地域で異なる | 中間地では4月下旬〜6月中旬がベスト |
遅まきのリスク | 高温で花が落ちやすくなる |
種まきのリミット | 7月上旬までが目安 |
真夏まきの対策 | 遮光・朝夕の水やりで対応可能 |
つるなしインゲンは、短期間で育てられて、家庭菜園初心者でも始めやすい野菜です。
種まきは6月中がベストですが、7月上旬でも条件を整えれば間に合います。
真夏の高温に気をつけながら、遮光や水やりで調整すれば、成功率も上がりますよ。
プランターでも育てられるので、スペースが限られていても安心。
つるありと比べても管理がラクなので、まずはつるなしインゲンから挑戦してみてくださいね。