しその種まき時期っていつがベストなの？と迷っているあなたへ。
この記事では、初心者でもわかりやすいように、しその種まきに適した時期や地域ごとの違い、準備する道具、土づくりのポイントなどを丁寧に解説します。
さらに、種まき後の育て方、収穫のコツ、種取りや越冬まで、しそを長く楽しむための裏技までたっぷりご紹介。
この記事を読めば、初めてのしそ栽培でも失敗しにくく、長く家庭菜園を楽しめるようになりますよ。
ぜひ最後までチェックしてくださいね！
しその種まき時期はいつ？初心者でもわかる栽培スケジュール
しその種まき時期はいつ？初心者でもわかる栽培スケジュールについて解説します。
それでは、しその種まきに適したタイミングを順に見ていきましょう！
①地域ごとの種まき時期の目安
しその種まきは、基本的に**4月〜6月**がベストシーズンです。
ただし、日本は縦に長い国なので、地域によって種まきの最適な時期が少しずつズレてきます。
たとえば、関東や関西などの温暖地では4月中旬から5月中旬くらいが最適とされています。
一方、東北や北海道などの寒冷地では、5月中旬から6月上旬の遅めの種まきが向いています。
これは、しその発芽には最低でも**15℃以上の気温**が必要なためです。
「暖かくなったな〜」と感じ始める時期を目安に、種まきの準備を進めてくださいね。
②気温と天候のチェックポイント
しその発芽に重要なのは「気温の安定」です。
昼間は20℃前後まで上がっていても、朝晩が冷え込むと、種がなかなか発芽しないことがあります。
理想的なのは、**最低気温が15℃を超えてきた頃**です。
天気予報をチェックして、寒の戻りがない時期を見計らいましょう。
特に4月初旬はまだ冷える日があるので、無理に早まきせず、5月まで待った方が発芽率が安定します。
ちなみに、ビニール温室や室内管理ができる方は、少し早めに種まきすることもできますよ〜！
③直播きと育苗の違い
しその種まきには、直接プランターや畑に種をまく「直播き」と、ポットで育苗してから植え付ける方法の2つがあります。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、初心者さんには**ポット育苗**がおすすめです。
なぜなら、直播きだと天候や気温の影響を受けやすく、発芽率が不安定になることが多いからです。
ポットで室内育苗すれば、温度管理もしやすく、発芽した苗だけを選んで植え付けられるというメリットがあります。
もちろん、すでに暖かい季節であれば、直播きでも十分OKなので、天候と相談しながら選んでくださいね！
④発芽にかかる日数と育て方のコツ
しその種は、まいてから**7日〜10日ほど**で発芽します。
ただし、これは適温（15〜25℃）で管理できた場合の話です。
寒すぎると発芽が遅れたり、まったく芽が出なかったりすることもあります。
しそは「好光性種子」といって、**光がないと発芽しにくい性質**を持っています。
そのため、種をまくときは覆土をうっすらとかぶせる程度にとどめ、決して深く埋めないよう注意しましょう。
乾燥も嫌うので、発芽までは霧吹きなどで表面が乾かないように毎日チェックしてください。
発芽したら日光の当たる場所で管理し、葉が2〜3枚になった頃に間引きや定植の準備をするとスムーズですよ〜！
しその種まき前に準備するものと土づくりの基本
しその種まき前に準備するものと土づくりの基本について解説します。
しそを上手に育てるには、種まき前の準備がとても大切ですよ〜！
①必要な道具と資材
まずは、しその栽培に必要な道具をそろえましょう。
基本的に必要なのは以下のようなアイテムです。
| アイテム | 用途 |
|---|---|
| 種 | しその栽培の主役 |
| 育苗ポット or プランター | 栽培場所に応じて選択 |
| スコップ | 土の準備や植え付けに使用 |
| ジョウロ or 霧吹き | 水やり・発芽管理に便利 |
| 園芸用培養土 | 市販のものでもOK |
| 手袋 | 手を汚さずに作業するため |
特別な道具は必要ありませんが、あると便利なのが**霧吹き**。
発芽までの水やりはとにかく慎重にやりたいので、霧吹きで優しく湿らせるのがポイントですよ。
②種の選び方と保存方法
しその種には、**青じそ（大葉）**と**赤じそ**の2種類があります。
薬味や料理に使いやすいのは、クセの少ない青じそですね。
一方、梅干しやしば漬けなどに使う赤じそも、発色がきれいで人気があります。
家庭菜園なら、用途に応じて好きな方を選びましょう。
なお、しその種は**発芽率が落ちやすい**ので、古いものよりも新しい種を使うのがおすすめです。
余った種は、湿気を避けて密閉袋に入れ、冷暗所で保存しておくと翌年も使いやすくなりますよ。
③土壌のpHと排水性をチェック
しそはわりと丈夫な植物ですが、**水はけの良い中性〜弱酸性の土壌**を好みます。
土壌pHの目安は**6.0〜6.5程度**が理想的。
市販の野菜用培養土であれば、特に調整しなくてもOKです。
自分でブレンドする場合は、赤玉土6：腐葉土3：バーミキュライト1の割合がおすすめ。
水がたまるような場所や粘土質の土だと根腐れの原因になるので、**通気性と排水性**を意識して準備しましょう。
プランターの底に鉢底石を入れると、余分な水がたまりにくくなるのでぜひ活用してくださいね。
④ポットまきとプランターの選び方
しそは**直根性**という、まっすぐな根を持つ植物なので、根を傷つけずに育てることが大切です。
そのため、育苗ポットで発芽させた場合は、なるべく早めに本植えに移行しましょう。
ポットのサイズは**7.5〜9cm程度**が使いやすいです。
プランターで育てる場合は、**深さ20cm以上・横幅60cm以上**あると根張りもよくなります。
根詰まりを防ぐためにも、**1つのプランターに2〜3株程度**にとどめるのがコツです。
密植すると風通しが悪くなり、病気や虫の原因にもなりやすいので注意しましょう。
しその種まき後に気をつけたい育て方のポイント5つ
しその種まき後に気をつけたい育て方のポイント5つについて解説します。
種をまいた後の管理が、しその成長を大きく左右するんです。ここ、大事ですよ〜！
①間引きのタイミングと方法
しその種をまくと、けっこうたくさんの芽が出てきます。
最初はうれしいんですが、放っておくとお互いにスペースを取り合って、ひょろひょろの苗になってしまうんですよね。
本葉が2〜3枚になったころが「第一回目の間引き」のタイミング。
元気そうな芽を残して、他は根元からハサミでカットします。
引き抜くと根を傷めるので、ハサミでチョキッとやるのがベターです。
その後も、混み合ってきたら数回に分けて間引きして、最終的に**株間10〜15cm**を確保するのが理想的です！
②水やりの頻度と注意点
水やりはとっても重要。
基本は「土の表面が乾いたらたっぷり」スタイルでOKです。
常に湿っていると根腐れしやすくなるので、水のあげすぎには注意しましょう。
梅雨時や雨の日が続くときは、水やりを控えめに。
逆に夏場は、朝と夕方の2回あげてもいいくらいです。
鉢植えやプランターなら、底から水が流れるまでたっぷりあげてくださいね〜！
③害虫対策と病気予防
しそは比較的害虫に強いですが、それでも「アブラムシ」や「ハダニ」などがつくことがあります。
特に新芽や裏側をチェックして、虫がいたらすぐに取り除きましょう。
オーガニック派の方には、**木酢液や重曹スプレー**がおすすめです。
また、**風通しを良くする**ことも大事なポイント。
過湿状態になると「うどんこ病」や「根腐れ」の原因になるので、土の状態もこまめにチェックしてくださいね。
④肥料の与え方とおすすめの種類
しそはわりと肥料を好む植物です。
最初に元肥（もとごえ）を混ぜておけば、発芽からしばらくは追肥は必要ありません。
本葉が5〜6枚になったころから、**1〜2週間に1回の追肥**をスタートしましょう。
おすすめは、液体肥料や有機肥料（ぼかし肥など）。
窒素分が多めのものを使うと、葉がしっかり育ちますよ〜！
ただし、与えすぎると徒長（ひょろひょろに育つ）するので、「ほどほど」を意識してくださいね。
⑤日当たりと風通しを整えるコツ
しそは日光が大好きな植物です。
できるだけ**午前中にたっぷり日が当たる場所**で育てるのがベストです。
午後の強い日差しは葉焼けすることもあるので、半日陰になる場所もおすすめです。
また、風通しが悪いと病気が出やすくなるので、**なるべく風が通る場所**で管理してください。
プランターの場合は、ベランダの手すり側よりも、奥まった場所に置いたほうが風が通りやすい場合もあるので、いろいろ試してみてくださいね。
しその収穫時期と収穫方法のコツ
しその収穫時期と収穫方法のコツについて解説します。
育てたしそ、せっかくだから美味しく長〜く楽しみたいですよね！
①収穫できるタイミングの見極め方
しその葉は、**本葉が10枚前後になったころ**から収穫ができます。
収穫の目安としては、葉のサイズが**5〜8cm程度**になったときが食べごろです。
やわらかくて香りが豊かなうちに採るのがコツですよ。
葉が大きくなりすぎると、固くなって食感が悪くなったり、香りが薄くなったりします。
定期的に収穫してあげることで、株全体が刺激されて**新芽がどんどん出てくる**ので、まさに“摘むほど育つ”んです！
②葉を長く楽しむための剪定テクニック
しその栽培を長く楽しむカギは「摘芯（てきしん）」です。
摘芯とは、**茎の先端をカットすること**で、わき芽を促す剪定法。
本葉が6〜8枚になったあたりで、茎の先端をハサミで切り取ります。
すると、切った部分の下から**わき芽が2本出てきて、株が横に広がるように育ちます**。
このテクニックを何度か繰り返すことで、ボリュームたっぷりのしそに育ちますよ〜！
摘芯は最初はドキドキしますが、やってみると意外と簡単。どんどん育っていく姿を見ると嬉しくなっちゃいます！
③穂ジソや実シソの活用方法
しそは夏の終わりごろになると、**穂（花穂）**が出てきます。
この花穂の部分を「穂ジソ」と呼び、天ぷらや漬け物に使われることも。
さらに、花が終わったあとにできる実の部分が「実シソ」で、こちらも佃煮やご飯のおともにぴったりです。
つまり、葉っぱだけじゃなくて、**花も実も全部使える**のがしその魅力なんですよね！
収穫タイミングは、穂ジソは**花が5割咲きくらいのとき**、実シソは**種が熟す直前**がベストです。
少しずつ収穫していけば、長く楽しめますよ〜。
④収穫後の保存と調理アイデア
しそを収穫したら、できるだけ新鮮なうちに使いましょう。
でも一度にたくさん採れると、保存方法も気になりますよね。
冷蔵保存の場合は、**湿らせたキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ**、野菜室に入れておくと2〜3日もちます。
もっと長く保存したい場合は、**冷凍保存やしそ醤油・しそみそに加工するのもおすすめ**です。
刻んで冷凍すれば、味噌汁や炒め物にサッと使えて超便利！
また、乾燥させて「乾燥しそ」にしても長期保存できますし、自家製ふりかけや薬味にも使えます。
しそって、意外と万能なハーブなんですよね。いろいろ試して楽しんでくださいね！
家庭菜園でしそを長く楽しむための裏技
家庭菜園でしそを長く楽しむための裏技について解説します。
ちょっとしたコツを知っておけば、しそは何年も楽しめる家庭菜園の優等生になるんですよ〜！
①種取りの方法と保存の仕方
しその魅力のひとつが、**自家採種（じかさいしゅ）**ができること。
つまり、自分で収穫したしその花が、**種をつけて、来年また使えるようになる**ってことなんです。
花が咲いてしばらくすると、花がしぼんで種ができてきます。
この種が茶色くなってきたら、花穂ごとカットして、新聞紙などに包んで陰干ししておきます。
完全に乾燥したら、指で揉むようにして種を取り出し、封筒や小瓶などに保管します。
冷暗所に保存すれば、**翌年も発芽率の高い状態で使える**ので、ぜひ試してみてくださいね。
②連作障害を避けるためのポイント
家庭菜園を続けるときに気をつけたいのが「連作障害」。
しそも同じ場所で何年も育てていると、**土壌のバランスが崩れて生育が悪くなる**ことがあります。
これを防ぐには、「1〜2年に1回は場所を変える」ローテーションがおすすめ。
また、**しそのあとには違う科の野菜（たとえばレタスやダイコンなど）を植える**と、連作障害のリスクがグッと減ります。
プランター栽培なら、**土を入れ替えるだけでもかなり違います**よ〜。
使い終わった土は再生材や腐葉土を混ぜて再利用するのもありです！
③虫除けやコンパニオンプランツの活用
実はしそって、**コンパニオンプランツとしても超優秀**なんです。
とくに相性がいいのが「ナス」や「トマト」などの夏野菜。
一緒に植えることで、しその香りが**虫除け効果**を発揮してくれるんですよ。
また、同じプランターで育てるなら、密植しすぎないように配置を工夫するのがポイント。
反対に、ハーブ系の中でも**バジルとはやや相性が悪い**こともあるので、同居させるときは注意です。
虫が寄りにくくなるだけでなく、見た目にも緑が豊かで映えるので、家庭菜園が一気におしゃれになりますよ〜！
④秋以降の管理方法と越冬のコツ
しそは基本的に「一年草」ですが、**条件が良ければ越冬も可能**です。
秋になると花が咲き、種を落として枯れるサイクルに入りますが、これを逆手にとって、**こぼれ種で自然発芽を狙う**のも裏技のひとつ。
ただし、寒さには弱いので、霜が降りる地域では**室内やビニール温室**での管理がおすすめ。
また、秋以降に種を採取したら、すぐに土にまかずに、来春まで大切に保管してください。
「越冬は難しそう…」という場合は、潔く種取りに集中して、**次シーズンの楽しみに切り替える**のもひとつの手です！
まとめ｜しその種まき時期をマスターして育てるコツ
| しその種まき時期に関する要点まとめ |
|---|
| ①地域ごとの種まき時期の目安 |
| ②気温と天候のチェックポイント |
| ③直播きと育苗の違い |
| ④発芽にかかる日数と育て方のコツ |
しその種まきは、地域や気候に合わせたタイミングを選ぶことが大切です。
暖かくなってからの4月〜6月が目安で、気温15℃以上が発芽のカギになります。
直播きと育苗の使い分けや、発芽後の丁寧な育て方によって、収穫量にも大きな差が出てきます。
葉の収穫だけでなく、花や実、さらには自家採種までできるしそは、本当に奥が深い野菜です。
ぜひこの記事を参考に、家庭菜園でしそライフを楽しんでくださいね！
