ほうれん草の「ひと束」は、スーパーでよく見かけるほうれん草の「一袋」に相当します。
正確な重さの基準はありませんが、一般的には約200gが目安となります。
最近では、150g程度の袋で販売されることも増えていますが、レシピに「ひと束」と書かれている場合は、200g前後を参考にすると良いでしょう。
ほうれん草は、数本の茎が根元でまとまった形で成長し、このまとまりを「一株」と呼びます。
7~10株ほどをまとめたものを「ひと束」と言い、この数え方は葉物野菜全般でよく使われています。
「ひと束」「一把」「一袋(1パック)」は、基本的に同じ意味と考えて問題ありません。
ほうれん草のひと束は何グラム?
料理をする際、レシピに「1束のほうれん草を使用」と書かれていることがあります。
以前は、ほうれん草がテープで束ねられて販売されることが多かったですが、最近では袋詰めで販売されることが一般的となり、「束」という表現が少し馴染みが薄くなっているかもしれません。
この「ひと束」は、7~10株程度のほうれん草をまとめたもので、その重さは大体200gが目安です。
一般的に、ほうれん草はひと束単位で販売されることが多いため、レシピに「ほうれん草1束」と書いてある場合は、購入したほうれん草1袋をそのまま使用すれば大丈夫です。
一束あたりの重さには厳密な規定がないため、160gや180g、あるいは250g入りのほうれん草もあります。
実際、コープで販売されているほうれん草は150gでした。
レシピに特定のグラム数が書かれていない場合、そこまで細かく気にする必要はありませんが、迷ったときは200g前後(180~220g)のほうれん草を準備すると安心です。
ほうれん草200gで何束?何人分?
先ほど述べたように、ほうれん草ひと束の目安は200gです。
半分の100gであれば、1/2束に相当しますね。
ほうれん草のおひたしを例に挙げると、ひと束(約200g)で4人分、1/2束(約100g)で2人分というレシピが一般的です。
中には、ひと束で2人分というレシピもあるため、おおよその目安として考えると良いでしょう。
ひと束を茹でて余った場合は、翌日に再度食べたり、卵とじにアレンジするのもおすすめです。
逆に、少し量が足りないと感じるときは、「ほうれん草+人参」や「ほうれん草+もやし」でおひたしやごま和え、ナムル風にするのも良い方法です。
ちなみに、ほうれん草は茹でると少し重さが減ります。
たとえば、200gのほうれん草を茹でると、約190gになることがあります。
ほうれん草の「一本」と「一株」の違い
ほうれん草の数え方には、サイズによって「一本」「一株」「一束」という表現があります。
一本
「一本」とは、一本の茎とその茎に付いている葉の部分を指します。
ただ、レシピで「ほうれん草1本」と書かれることはほとんどありません。
ちなみに、一本あたりの重さは5~10g程度です。
一株
ほうれん草は、複数の茎が根元で一つにまとまって育ちます。このまとまりを「一株」と呼びます。
一株は、根元を切り分けることで、個々の茎(一本ずつ)に分けることができます。
ほうれん草は、一つの種から発芽して成長し、根元にはその根がついています。
収穫時には通常、根は切り取られるため、スーパーで売られているほうれん草には根がついていないことが多いです。
一株の重さはさまざまですが、平均すると約25g程度が一般的です。
ほうれん草1束は何株?
ほうれん草一株の大きさや葉の量は、育った環境や品種によって異なり、10gから40gほどの幅があります。
一束が200gと仮定した場合、平均的な25gの株ならば、約8株が一束に相当します。
一株が40gほどの大きなほうれん草なら、5株で200gになりますし、逆に小さな株ばかりだと10株以上になることもあります。
ほうれん草の量を示す他の単位:1把、1袋、1パックとは?
ほうれん草は「ひと束」以外にも、「1把」「1袋」「1パック」という形で販売されることがあります。
これらは基本的に「一束」と同じ量を示しています。
違いは、ほうれん草をまとめる方法がテープや紐なのか、それとも袋やパックなのかという点です。
(一人暮らし用に、小さなパックや袋で販売されることもあります)
「1把」という表現も「一束」と同じ意味で考えて問題ありません。
私の近所では、ほとんどが袋入りで販売されていますが、以前は紫のテープで束ねて売られていたこともありました。
(ちなみに、ネギやニラ、アスパラガスなどは、今でもテープで束ねて販売されていることが多いです)
一部のスーパーや八百屋さん、無人販売所では、テープで束ねられたほうれん草を見かけることがあるかもしれません。
市販のほうれん草の重量比較
市販されているほうれん草の重さをいくつかのブランドで調べてみると、多くの場合150gから200gの範囲に収まることがわかります。
このように、重さには多少の差があります。
例えば、近所のマックスバリュで販売されているほうれん草は、株の大きさに応じて5?10株程度が入っており、計測したところ一袋で180gでした。
宅配サービスのおうちコープが提供するほうれん草は、一袋150gでした。
西友やイオンのネットスーパーで確認すると、200gと明記されたほうれん草や、グラム数が記載されていないものもありましたが、価格から推測するとおそらく200g前後だと思われます。
また、Amazonフレッシュでは、90gから250gまで、さまざまな重さのほうれん草が7種類販売されていました(160gの商品が多く見受けられました)。
90gのパックは、ひとり暮らしの方向けかもしれません。
一般的にレシピで目安とされる200gのほうれん草も一部ありましたが、今回調べた商品の中では、200gよりも少なめのものが多いようです。
また、最近ではほうれん草が束ねられて販売されることが少なくなったためか、「束」という表記の商品はなく、「袋」や「パック」という形で販売されていました。
レシピでは「ひと束」という表現がよく使われますが、店頭ではそのような表示はほとんど見かけなくなりましたね。
ほうれん草の特徴
ほうれん草は、緑黄色野菜の一つで、カロテンや葉酸などのビタミン類や、ミネラルなど豊富な栄養素を含んでいます。
生のほうれん草100g(約1/2束)の主な栄養成分は以下の通りです。
※データは文部科学省の食品成分データベースから引用しています。
- エネルギー: 18kcal
- β-カロテン: 4200μg
- ビタミンA(レチノール活性当量): 350μg
- ビタミンK: 270μg
- 葉酸: 210μg
- ビタミンC: 冬季収穫(60mg)、夏季収穫(20mg)
- カリウム: 690mg
- カルシウム: 49mg
- マグネシウム: 69mg
- 鉄分: 2.0mg
ほうれん草は年間を通して栽培されますが、特に冬が旬で、この時期のほうがビタミンCの含有量が高いことが成分表からもわかります。
ほうれん草はおひたしやバター炒めなど、単品でも美味しくいただけますし、味が淡白なので、グラタン、シチュー、かきたまスープ、パスタ、炒め物など、さまざまな料理に活用できます。また、柔らかいため食べやすいのも特徴です。
ほうれん草を購入する際は、葉がしおれていない、ピンとした新鮮なものを選びましょう。根元のピンク色が美味しさの目安とされていますが、品種や季節によって色合いが異なることもあります。
保存するときは、乾燥を防ぐために袋の口を閉じ、冷蔵庫で立てて(葉の部分を上にして)保管すると長持ちします。
また、固ゆでしてから冷凍することも可能で、一食分ずつ小分けにしておくと、ラーメンやお蕎麦などにさっと加えることができて便利です。
まとめ
ほうれん草の「ひと束」とは、7~10株程度を束ねたものを指しますが、株の大きさや重さによっては、5株や12株になることもあります。
レシピで「ほうれん草ひと束」と書かれている場合、一般的に200g前後を目安とすることが多いです。「ひと束」は、一袋、1パック、一把と同じ意味で使われることが一般的です。
店頭で販売されているほうれん草の重さを調べると、150gから200gの範囲のものが多く見受けられました。家庭の人数が減少していることや、物価上昇の影響で、使いやすい量に調整されているのかもしれません。
「一束200g」というのはあくまで一般的な目安ですが、季節や産地、商品によっては重さに違いがあることもあります。中には300g近い太い束のほうれん草を見かけたこともあります。
レシピで具体的なグラム数が指定されている場合は、その数値に従うのが最も確実です。グラム数の指定がない場合は200gを目安にし、足りない場合は調味料の量を少し調節するなどして対応すると良いでしょう。