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ナス 脇芽かきと摘芯のコツ!収穫量を増やす育て方完全ガイド

野菜
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ナス栽培で大切なのは、わき芽かきと摘芯を正しく行うことです。

わき芽を取ることで栄養が主茎と果実に集中し、大きくて美味しいナスが育ちます。さらに株全体の風通しが良くなり、病気や害虫のリスクを減らせます。

摘芯を組み合わせれば、一つの株から驚くほど多くの収穫を得ることも可能です。

「わき芽を取ると実が減るのでは?」と思う方もいますが、実際はその逆で、良質なナスをたくさん収穫できるようになります。

つまり、わき芽かきと摘芯はナス栽培を成功させるための必須テクニックなのです。

この記事では、ナスのわき芽かきと摘芯の基本から実践的な方法、収量への影響までを詳しく解説します。あなたの家庭菜園でも美味しいナスをたっぷり収穫できるようになりますよ。

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ナス 脇芽かきで収穫量を増やす基本

ナス 脇芽かきで収穫量を増やす基本について解説します。

それでは、順番に見ていきましょう。

①栄養を果実に集中させる

ナスの脇芽を取り除く最大の理由は、栄養を果実に集中させることです。脇芽とは、主茎と葉の間から出てくる小さな枝のことを指します。

この脇芽を放っておくと、株全体に栄養が分散してしまい、結果的に果実一つ一つの成長が鈍くなります。

栄養が分散すると、実は小さくなり、味わいも劣ることがあります。特にナスは実の大きさと艶が美味しさを左右するため、不要な脇芽を早めに取り除くことが重要です。

小さいうちに手で摘むことで、株のダメージも最小限に抑えられます。

家庭菜園では「わき芽からも実がなるのに取ってしまうのはもったいない」と考えがちですが、実際には質を高めるために必要な作業です。

少ない数の果実にエネルギーを集中させることで、大きく立派なナスが収穫できるのです。

つまり、わき芽かきは収穫量を減らすどころか、むしろ品質を上げて最終的な収量を増やすための戦略的な作業といえます。

②風通しを良くして病害虫を防ぐ

わき芽を放置すると株が込み合い、風通しが悪くなります。湿気がこもりやすくなり、灰色かび病やうどんこ病などの病気を引き起こす原因となります。

また、アブラムシやハダニといった害虫も発生しやすくなります。

わき芽かきをすることで枝や葉がスッキリし、日光が株全体に行き渡るようになります。風通しも改善されるため、病気や害虫のリスクがぐっと下がります。

これは農薬に頼らない自然な予防策としても有効です。

病害虫対策は収量アップにも直結します。病気にかかると株全体が弱り、収穫期を迎える前に枯れてしまうこともあります。

そのため、健康な株を維持するためにも、わき芽かきはとても重要な役割を担っています。

風通しを意識して管理することは、プロの農家も徹底している基本中の基本です。

③株を長く健康に保つ

ナスは長期間にわたって収穫できる野菜です。そのため、株をいかに健康に維持できるかが収穫量を左右します。

わき芽が多いと、株全体のエネルギーが消耗しやすくなり、早い段階で株が疲れてしまいます。

不要なわき芽を取り除けば、株は効率よく光合成を行い、果実を実らせ続けることができます。

特に夏の高温期や梅雨の多湿期に株を弱らせないことは、長く収穫を楽しむために欠かせません。

また、株が健康であれば果実も安定して大きく育ちます。病害虫に強く、気候の変化にも耐えやすくなるので、結果的に家庭菜園での収穫を長期間楽しめるようになります。

④放置したときのデメリット

もしわき芽かきをせずに放置した場合、どうなるのでしょうか。まず、株の中が混み合ってしまい、日光が奥まで届かなくなります。その結果、実が育たず小さくなる可能性があります。

さらに、栄養が分散してしまい、実が少しずつしか大きくならないこともあります。株全体が疲弊し、収穫期の途中で生育が止まってしまうこともあるのです。

せっかく手間をかけて育てたのに、収量が減ってしまっては残念ですよね。

また、風通しが悪くなることで病害虫のリスクも高まります。病気にかかると株自体を失うことになり、栽培の成功が難しくなってしまいます。

つまり、わき芽を取らずにそのままにしてしまうと「小さい実しかならない」「病気にかかりやすい」「株が早く疲れる」というデメリットが重なり、収穫量も減ってしまうのです。

ナスの仕立て方を覚えて効率的に育てる

ナスの仕立て方を覚えて効率的に育てることについて解説します。

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

①2本仕立ての特徴

2本仕立てとは、主枝(真っ直ぐ上に伸びる中心の枝)と、一番花の下に出るわき芽1本を育てて「側枝」とする方法です。つまり、主枝と側枝の合計2本で株を構成します。

2本仕立てのメリットは、株全体がすっきりして管理がしやすい点です。風通しもよくなるので、病害虫のリスクを抑えられます。

また、株がコンパクトになるため、狭い家庭菜園やプランター栽培に適しています。

デメリットとしては、枝数が少ないため実がなる場所も限られ、収量がやや少なくなる可能性があることです。収穫数よりも管理のしやすさや病害虫予防を重視する人に向いています。

②3本仕立ての特徴

3本仕立ては、主枝に加え、一番花の下とそのさらに下の節に出る2本のわき芽を側枝として育てる方法です。つまり、合計3本で株を構成します。

この方法は家庭菜園でもっとも一般的で、収量と管理のバランスがとりやすいとされています。枝数が多いため、果実がなるポイントも増えて収穫量が安定します。

ただし、枝が増える分だけ管理の手間も少し増えます。特に誘引やわき芽かきを怠ると、株が混み合って病害虫のリスクが高まることもあります。

それでも、慣れてしまえば家庭菜園では十分扱いやすい方法です。

③支柱の立て方と誘引のコツ

仕立てを成功させるには、支柱の設置と誘引が欠かせません。ナスは1〜1.5m程度まで伸びるため、それに合わせた長さの支柱を用意する必要があります。

支柱は株の近くにまっすぐ立て、麻ひもなどで主枝や側枝をやさしく結びます。枝が重みに耐えられるように支えるのが目的です。

強く縛ると枝が傷つくので、余裕を持たせてゆるく結ぶことが大切です。

枝が伸びるたびに誘引を繰り返し、まっすぐに育つように整えていきます。

これを続けることで、日光がよく当たり、株の姿も整い、病気予防にもつながります。

④初心者におすすめの方法

初心者におすすめなのは「3本仕立て」です。理由は、収量と作業のバランスがとりやすく、管理の感覚を身につけやすいからです。

側枝を2本残すことで果実がなりやすく、収穫の楽しさも感じやすい方法です。

一方で、狭いスペースやプランターで育てる場合は「2本仕立て」が向いています。株が小さめに収まるため、省スペースでも育てやすくなります。

つまり、仕立て方は栽培環境や目指す収穫量によって選ぶのがポイントです。基本を押さえたうえで、自分の栽培環境に合った方法を選んで実践してみましょう。

ナスのわき芽かき実践手順

ナスのわき芽かき実践手順について解説します。

それでは順に解説していきますね。

①伸ばすわき芽の見極め

わき芽かきの最初のステップは、どのわき芽を残して育てるかを見極めることです。ナスでは「仕立て方」に応じて育てるわき芽が決まります。

例えば3本仕立てなら、主枝に加えて一番花の下とその下の節に出ている2本のわき芽を選びます。2本仕立てなら主枝と一番花の下のわき芽を選びます。

残すべきわき芽を見極めたら、それ以外のわき芽はすべて除去します。この選択を間違えると栄養の流れが乱れ、果実が十分に育たない原因になるため、最初の判断が非常に大切です。

家庭菜園ではわき芽が多く出やすいので、株元から一番花の位置までを特に注意して観察し、残す枝を決めるのがおすすめです。

②不要なわき芽の摘み取り方

不要なわき芽は、なるべく小さいうちに手で摘み取ります。小さなうちに除去することで株への負担を軽減でき、傷口もすぐにふさがります。指でつまんで横に軽く折るようにすると、きれいに取り除けます。

すでに大きく伸びてしまったわき芽は、ハサミを使って株を傷つけないようにカットします。切る際は、付け根を残さずきれいに取り除くことがポイントです。

中途半端に残すと、再び脇から新しい芽が出てしまうことがあります。

作業後はできるだけ清潔に保ち、雨の日や湿気の多い日は避けると病気の予防につながります。

③定期的な観察と管理

わき芽は一度取り除いても次々に発生します。そのため、定期的に株全体をチェックし、新しく出てきたわき芽を早めに摘むことが大切です。週に1〜2回は観察する時間を設けると安心です。

特に初夏から夏にかけては生長が早く、数日でわき芽が大きくなってしまいます。見逃すと枝が込み合い、管理が難しくなります。こまめな観察は、作業の効率化にもつながります。

また、一番果を収穫したあとは、株の成長がさらに活発になるため、わき芽かきの頻度を上げると良いでしょう。

④効率的に作業する工夫

効率的にわき芽かきを進めるには、いくつかの工夫があります。まず、一番果を収穫した際に、その節の葉を一緒に取り除いておくと、後から出てくる不要なわき芽を見つけやすくなります。

また、株ごとに「どのわき芽を残すか」を明確に決めておくことで、作業中に迷うことがなくなります。支柱やひもで誘引するときに、残す枝とそうでない枝を区別して整理すると、さらに効率的です。

このように、計画的にわき芽かきを進めることで、株が元気に育ち、果実の収穫量や質も安定します。

ナスの摘芯で収量を飛躍的に増やす方法

ナスの摘芯で収量を飛躍的に増やす方法について解説します。

それでは一つずつ詳しく解説していきます。

①摘芯の目的と効果

摘芯とは、枝先を意図的に切り取って株の生長をコントロールする作業です。ナスでは、摘芯を行うことで主枝や側枝から伸びるわき芽を有効活用し、収量を大幅に増やすことができます。

枝先を止めることで、そこから下にある芽や花が活性化します。その結果、一つの側枝から複数の果実を収穫できるようになるのです。

また、枝の成長を抑えることで株の姿が整い、風通しや日当たりが良くなり、病気の予防にもつながります。

つまり、摘芯は「枝を無駄に伸ばさず、果実を効率的に育てる」ための戦略的な方法なのです。

②正しい摘芯のタイミング

摘芯のタイミングは、花が咲いてその上に葉が2〜3枚ついたときです。早すぎると枝の力が弱く、十分な収穫につながりません。遅すぎると枝が伸びすぎて株のバランスが崩れ、管理が難しくなります。

適切なタイミングを見極めるには、まず花を確認し、その花のすぐ上にある葉の数を数えます。2〜3枚確認できたら、その先端を切り取ります。これが基本の摘芯作業です。

株の状態や育て方によって多少前後することもありますが、原則として「花の上に2〜3枚の葉を残して摘む」ことを意識すれば失敗は少なくなります。

③摘芯の具体的な手順

摘芯は次の流れで行います。

ステップ内容
1主枝または側枝から出たわき芽を「側枝1」として育てる。
2「側枝1」に花が咲いたら、その上に2〜3枚の葉があることを確認する。
3花の上の葉を2枚残して枝先を切り取る(摘芯)。
4果実が大きくなったら収穫する。
5収穫後、「側枝1」の付け根から葉を2〜3枚残して切り戻す。
6切り戻した部分から新たに出る芽を「側枝2」として育てる。

この一連の流れを繰り返すことで、1つの株から多くの果実を継続的に収穫できます。

④繰り返しで収穫を増やすコツ

摘芯の最大の特徴は「繰り返し行えること」です。側枝を切り戻すと新しい芽が出て、それを再び育てて摘芯する。このサイクルを繰り返すことで、果実を途切れることなく収穫できます。

例えば、プロの農家では1つの側枝から5個の果実を収穫することもあります。3本仕立ての株なら、理論的には180個もの収穫も可能です。

家庭菜園でそこまで到達するのは難しいですが、放任栽培に比べて格段に収穫量を増やせることは間違いありません。

大切なのは「早めに観察して正しいタイミングで摘芯すること」「切り戻しを怠らないこと」です。この2点を守るだけで、収穫量は確実に増えていきます。

ナス 脇芽かきと摘芯の収量効果を比較

ナス 脇芽かきと摘芯の収量効果を比較について解説します。

それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

①わき芽かきだけの場合

わき芽かきを行うと、栄養が主枝や側枝に集中し、果実の品質が向上します。具体的には、果実が大きく育ち、色や艶も良くなります。家庭菜園ではこの方法だけでも十分に収穫が楽しめます。

収量の目安としては、主枝や側枝1本につき10〜15個程度、3本仕立てで合計30個前後の収穫が期待できます。数よりも大きく立派なナスを収穫したい場合に適しています。

つまり、わき芽かきだけでも「質を重視した収穫」が可能であり、初心者にも扱いやすい方法です。

②摘芯を組み合わせた場合

摘芯を組み合わせると、収穫量を飛躍的に増やすことが可能になります。摘芯を行うことで、側枝から新しい芽が出て、繰り返し収穫できるサイクルを作れるからです。

プロの農家では、1本の側枝から5個程度の果実を収穫することもあります。3本仕立てで管理を徹底すれば、理論上では1株から180個ものナスを収穫できる計算になります。

家庭菜園ではそこまで大量収穫は難しいですが、放任栽培と比べると2倍以上の収穫量を見込めることもあります。まさに「量と質の両立」を目指す栽培方法です。

③プランター栽培での注意点

プランター栽培では、用土の量や根の張り具合に制限があります。そのため、畑での栽培のように大規模な収穫は難しいのが実情です。特に180個といった数値は現実的ではありません。

しかし、摘芯を取り入れることで収穫数を増やせるのは確かです。放任栽培と比べると、株の寿命が延び、長期間にわたって収穫が楽しめます。

プランターで育てる場合は、枝数を絞って株に負担をかけないように管理するのがポイントです。株の健康を最優先にしながら、無理のない収穫を目指しましょう。

④放任栽培との違い

放任栽培は、わき芽も摘まず摘芯もしない方法です。この場合、最初のうちは次々に実がつきますが、果実は小さくなり、株が早く疲れてしまいます。結果的に収穫期が短くなり、全体の収量は少なくなります。

一方で、わき芽かきや摘芯を取り入れると、果実の大きさと収穫期間が安定します。株も健康に保たれるため、最終的には放任栽培を大きく上回る収穫が可能になります。

つまり、「何もしない」放任栽培と「手入れをする」管理栽培では、収量と品質に大きな差が出るのです。家庭菜園で長くナスを楽しむなら、管理栽培は必須といえるでしょう。

まとめ|ナス 脇芽管理で美味しくたくさん収穫する

ナス 脇芽かきの基本ポイント
栄養を果実に集中させる
風通しを良くして病害虫を防ぐ
株を長く健康に保つ
放置したときのデメリット

ナスの脇芽かきと摘芯は、ただの手入れではなく収穫量と品質を大きく左右する大切な作業です。

脇芽を取ることで栄養が集中し、大きく美味しい果実が育ちます。さらに風通しが良くなることで病害虫の予防にもつながり、株を長く健康に保てます。

摘芯を組み合わせれば、わき芽から繰り返し収穫が可能になり、理論上では1株から180個もの収穫も夢ではありません。プランター栽培でも放任栽培に比べて収量が大きく増えるのは確実です。

家庭菜園でナスを成功させたいなら、わき芽かきと摘芯を取り入れることが欠かせません。