さつまいもって、実は驚くほどたくさんの品種があるのをご存知ですか?
この記事では、さつまいも品種数の最新情報から、甘くて人気の品種、珍しいレア芋、さらには開発の裏側まで、まるごと詳しく解説します。
焼き芋好きも、スイーツ好きも、家庭菜園派もきっと楽しめる内容になっていますよ。
あなたにぴったりのさつまいもが、きっと見つかるはずです。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
さつまいも品種数は何種類あるの?最新情報まとめ
さつまいも品種数は何種類あるのか、最新情報をまとめてご紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう!
①日本国内で登録されている品種数
現在、日本国内で登録されているさつまいもの品種は、60〜80品種ほどあると言われています。
農林水産省や農研機構(NARO)によって品種登録されているものが中心で、実はこの数、年々増えてきてるんですよ。
もちろん、農家さんや研究機関によって開発された非公式な地域限定品種などを含めると、もっとたくさんの種類が存在しているとも言われています。
「紅はるか」や「安納芋」などの有名なものから、「べにはるか改良系」や「甘太くん」などのブランド化された品種もカウントされます。
登録されている品種は、甘み、食感、色味、病気への強さ、収穫のしやすさなど、いろんな特徴が細かく設計されているんですよ〜。
栽培用のデータは国のデータベースにもまとめられているので、農家さんだけでなく、家庭菜園をする人にも参考になります。
ちなみに、品種ごとに最適な栽培地域も異なるので、地域の気候に合った品種を選ぶのもポイントです!
②主な品種分類の3タイプ
さつまいもの品種は、主に食感や用途によって3タイプに分けられます。
まず1つ目は「ホクホク系」。いわゆる昔ながらの焼き芋ってこのタイプで、「紅あずま」や「高系14号」が有名ですね。
2つ目は「ねっとり系」。これが今すごく人気で、「紅はるか」や「安納芋」が代表です。糖度が高くてスイーツ感覚で食べられるのが特徴です。
そして3つ目が「しっとり系」。ホクホクとねっとりの中間で、しっかり甘みもありながら食べやすく、「シルクスイート」などが有名ですね。
品種を選ぶときには、焼き芋にするのか、お菓子に使うのか、料理用なのか…といった「用途」から考えると失敗しにくいですよ!
あと、最近では加工専用の品種も増えてきていて、ペーストや冷凍食品向けに最適化されたタイプも注目されています。
③品種数が増えた理由と背景
ここ数年で、さつまいもの品種数がグッと増えてきた理由には、いくつかの背景があるんです。
まず大きいのが「焼き芋ブーム」ですね。特にねっとり系の甘いさつまいもが人気になってから、各地で品種改良が活発になりました。
スーパーやコンビニでも、「冷やし焼き芋」「スイートポテトスティック」などの商品が大ヒットして、需要が爆発的に増えたんです。
さらに、国内外での健康志向の高まりも後押ししています。さつまいもは食物繊維やビタミンCが豊富で、グルテンフリーの食品としても注目されてますよね。
農家さんにとっても、ブランド品種を育てることで市場価値が高まり、農業収益を上げやすくなるメリットがあるので、どんどん開発されているんです。
つまり、需要と供給のバランスが絶妙にかみ合って、品種の多様化が進んでいるってことですね!
④新品種の開発状況とトレンド
最近では、さつまいもの新品種の開発もどんどん進んでいます。
たとえば、「甘太くん」という品種は、「紅はるか」よりさらに甘く、しかも収穫後すぐに甘くなるというすごい特徴を持っています。
また、オレンジ色の「ハロウィンスイート」や紫色の「ふくむらさき」など、見た目のインパクト重視の品種も注目されています。
農研機構や大学、民間企業が連携して、味、病害虫耐性、収穫効率などを総合的に改善するようなハイブリッド品種がどんどん出てきてますね。
こういった新品種は、スーパーや通販サイトで見かけることが増えてきたので、食べ比べてみるのも楽しいですよ!
今後も、「もっと甘い」「もっと栄養豊富」「もっと育てやすい」といったニーズに応えるさつまいもが、続々と登場してきそうです!
人気のあるさつまいも品種7選
人気のあるさつまいも品種7選をご紹介します。
- ①紅はるか:ねっとり系代表
- ②シルクスイート:しっとり系で人気急上昇
- ③安納芋:甘みが濃厚な焼き芋向け
- ④紅あずま:昔ながらのホクホク系
- ⑤紅まさり:加工にも向いた万能タイプ
- ⑥クイックスイート:収穫後すぐに甘い
- ⑦ふくむらさき:アントシアニン豊富な紫芋
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう!
①紅はるか:ねっとり系代表
紅はるかは、今や焼き芋界の王様とも言える存在です。
名前の通り、「はるかに甘い」さつまいもとして、平成22年に品種登録されてから一気に人気を獲得しました。
最大の魅力は、なんといっても糖度の高さ。加熱後の糖度は40度を超えることもあるほどで、蜜があふれ出るほどの甘さが特徴です。
ねっとりとした食感も相まって、スイートポテトのような味わいに感動する人も多いですね。
焼き芋や干し芋にぴったりで、スーパーやコンビニのスイーツでもよく見かけますよ~。
ちなみに収穫後、1〜2ヶ月ほど寝かせることでさらに甘みが増すので、農家さんも出荷時期を工夫していることが多いです。
迷ったらまずは紅はるかから試してみてくださいね!
②シルクスイート:しっとり系で人気急上昇
シルクスイートは、しっとりなめらかな食感が特徴で、特に女性人気が高いさつまいもです。
「絹のような舌触り」と言われるように、口の中でとろけるような滑らかさがあります。
紅はるかよりもややあっさりめの甘さで、上品な味わいが好まれる傾向にありますね。
焼き芋はもちろん、スイートポテトやお菓子作りにも向いている万能タイプなんですよ。
ホクホクでもなく、ねっとりしすぎでもない、ちょうど中間のしっとり食感がクセになります!
家庭菜園でも育てやすいという声も多く、初心者にもおすすめの品種です。
③安納芋:甘みが濃厚な焼き芋向け
安納芋は、鹿児島県の種子島で生まれた、焼き芋好きにはたまらない濃厚な甘さが自慢のさつまいもです。
焼くと中から蜜がにじみ出て、黄金色に輝く断面がとにかく美しい!
糖度は紅はるかと同じくらい高く、40度前後になることもあります。
ただ、安納芋の特徴は甘さだけでなく、その強いねっとり感にもあります。
まるでプリンのような滑らかさと濃厚な味わいで、デザート感覚で食べられるので、子どもにも大人気です。
ただし、貯蔵性はやや弱めで、収穫後はなるべく早く食べるのがベスト。
旬の時期を逃さず、ぜひ焼き芋で堪能してみてください!
④紅あずま:昔ながらのホクホク系
紅あずまは、昔からある「ザ・さつまいも」って感じのホクホク系の代表格です。
焼いた時の香ばしい香りと、粉をふいたような食感が特徴で、年配の方には特に人気があります。
味は甘さ控えめであっさりしているので、料理に使いやすいのもポイント。
天ぷら、煮物、お味噌汁の具材などにもぴったりなんですよね。
スーパーでもよく見かけるので手に入りやすく、価格も比較的リーズナブル。
ホクホク系が好きな方や、料理に活用したい方にはおすすめの一品です!
⑤紅まさり:加工にも向いた万能タイプ
紅まさりは、「紅あずま」と「九州121号」を掛け合わせて誕生した品種です。
特徴は、とにかくバランスが良いこと!
甘さはしっかりあるけどくどくなく、食感もホクホクとしっとりの中間ぐらいで、どんな用途にも対応できます。
とくに加工向けとして重宝されていて、干し芋や焼き菓子などの原料によく使われています。
個人でも扱いやすい品種なので、家庭菜園用としても密かに人気がありますよ〜!
「何を選んだらいいか分からない!」って人には、紅まさりもかなりオススメです。
⑥クイックスイート:収穫後すぐに甘い
普通のさつまいもは、収穫してから1〜2ヶ月寝かせないと甘くならないんですが、クイックスイートは違います!
なんと、収穫してすぐでも甘くて美味しく食べられるんです。
「待たずにすぐ食べたい!」という人にとっては最高の品種ですよね。
糖度も高めで、しかも調理しても崩れにくいので、お菓子作りや炒め物にも向いています。
家庭菜園でも育てやすく、収穫後の手間が少ないのが魅力です。
時間をかけずにさつまいもを楽しみたいなら、クイックスイートは要チェックです!
⑦ふくむらさき:アントシアニン豊富な紫芋
最後に紹介するのは、見た目がインパクト大な「ふくむらさき」!
その名の通り、鮮やかな紫色の果肉を持っていて、ポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり含まれています。
甘さはそこまで強くないですが、香り高くて、上品な風味が楽しめるのが魅力。
加熱しても色が鮮やかに残るので、スイーツや和菓子などの色づけにも使われます。
健康志向の方や、美容を意識する方にも人気で、最近はジュースやスムージーにもよく使われていますよ。
ちょっと珍しい品種を試してみたいなら、ぜひ一度ふくむらさきを味わってみてくださいね!
さつまいもの品種選びで失敗しないコツ5つ
さつまいもの品種選びで失敗しないコツを5つご紹介します。
品種選びで迷わないように、ポイントを押さえておきましょう!
①目的別に選ぶ(焼き芋・スイーツ・加工)
まず最初に考えるべきなのが、「何に使いたいか?」ってことです。
さつまいもは品種によって向いてる用途がかなり違います。
例えば、焼き芋にしたいなら「紅はるか」や「安納芋」などのねっとり系がベスト。
スイーツに使いたいなら、色鮮やかな「ふくむらさき」やしっとり系の「シルクスイート」がおすすめ。
一方で、料理や加工用には「紅まさり」や「クイックスイート」みたいにバランスの取れた品種が使いやすいですよ。
「どんな味に仕上げたいか」「どうやって食べたいか」から逆算して選ぶと、失敗しにくくなります!
②食感で選ぶ(ホクホク系・ねっとり系)
さつまいもといえば、食感も超重要ですよね!
ホクホク系が好きな人には「紅あずま」や「高系14号」などの昔ながらのタイプがおすすめ。
ねっとり甘〜いのが好きなら「紅はるか」「安納芋」で決まり!
しっとり派の人には、「シルクスイート」や「べにまさり」が向いています。
食感は加熱方法でも変わるんですが、品種自体の性質もかなり大きく関係します。
焼き芋でモッチリ感が欲しいならねっとり系、煮物や天ぷらにはホクホク系が合うので、使い方と合わせて選んでみてくださいね。
③保存性・収穫量のチェック
「甘くて美味しければ何でもOK!」って思いがちですが、保存性や収穫量も大切なポイントです。
たとえば、「安納芋」はとっても甘いけど貯蔵性があまり高くなく、長期保存には不向きです。
一方、「紅はるか」や「クイックスイート」は比較的保存しやすく、家庭用にもぴったりです。
また、収穫量が安定している品種を選べば、家庭菜園でも成功しやすくなります。
農家さんなら、出荷までを見越した収穫量と日持ちも超重要なので、品種ごとのデータは事前に確認しておきたいですね。
特に保存性に関しては、収穫後に寝かせる期間(追熟)との関係もあるので、その点も含めて考えてみましょう。
④家庭菜園向きかどうか
家庭菜園で育てたい場合は、管理のしやすさや病害虫への強さもチェックしておくと安心です。
「紅はるか」や「クイックスイート」は育てやすく、家庭菜園でも成功しやすい品種として知られています。
反対に「安納芋」などは、少し気難しくて病気に弱かったり、湿度の調整が難しいことも。
植える時期や地域の気候との相性もあるので、地元の農業指導所やホームセンターの店員さんに相談するのもアリですよ!
あと、蔓(つる)の伸び方や株間の取りやすさなども、意外と育てやすさに関係します。
「庭でも畑でも簡単に!」を目指すなら、初心者向けの品種を選ぶのがコツです。
⑤病気に強い品種か確認する
最後に見落としがちなのが、「病気に対する強さ」なんですよね。
さつまいもは比較的育てやすい作物ですが、「黒斑病」や「軟腐病」などの病害に弱い品種もあります。
特に梅雨時期や多湿な地域では、病気に強い品種を選ぶのがめちゃくちゃ重要です。
「紅まさり」や「シルクスイート」などは比較的耐病性があるとされていますが、地域差もあるので一概には言えません。
農業試験場の情報や、実際に育てた人のレビューを参考にして、自分の環境に合った品種を選ぶのがベストです!
せっかく育てたのに病気でダメになった…なんてことがないように、ぜひ事前チェックを忘れずに♪
さつまいもの品種ごとの糖度と食感の違い
さつまいもの品種ごとの糖度と食感の違いについて解説していきます。
甘さも食感も、品種によって大きく違うんですよ~!
①糖度が高い人気品種まとめ
さつまいもの「糖度」は、品種選びの重要な指標のひとつ。
糖度が高いと、焼いた時に蜜が出てトロトロに仕上がるので、スイーツ感覚で楽しめますよね。
特に糖度が高い品種として有名なのが「紅はるか」「安納芋」「甘太くん」の3つ。
このあたりは加熱後の糖度が40度を超えることもあって、「もうこれはお菓子でしょ!」ってくらい甘いです。
下の表で比較してみましょう👇
品種名 | 加熱後の平均糖度 | 食感タイプ |
---|---|---|
紅はるか | 約40度 | ねっとり系 |
安納芋 | 約38〜42度 | ねっとり系 |
甘太くん | 約40度以上 | しっとり〜ねっとり |
シルクスイート | 約30度前後 | しっとり系 |
紅あずま | 約20〜25度 | ホクホク系 |
糖度は高ければいいってわけじゃないですが、甘さをしっかり楽しみたいなら要チェックです!
②しっとり・ねっとり系の特徴
最近、焼き芋ブームで大人気なのが、しっとり・ねっとり系のさつまいもです。
代表格は「紅はるか」「安納芋」「シルクスイート」など。
これらの品種は水分量が多く、加熱することで中がとろけるように柔らかくなるのが特徴です。
特に紅はるかは、加熱すると蜜があふれて、もうスイーツそのもの!
また、しっとり系はスイートポテトや芋羊羹などのスイーツ作りにもぴったりです。
冷めても硬くなりにくいので、お弁当や常備菜としても活躍します。
焼き芋でとろける甘さを求めている方には、このタイプが断然おすすめですね。
③ホクホク系の魅力と使い道
一方で、昔ながらのホクホク系も根強い人気があります。
「紅あずま」や「高系14号」がその代表で、ふかした時に粉をふくような、乾いた食感が特徴です。
甘さはしっとり系に比べると控えめですが、素材そのものの味を楽しめるのが魅力なんですよね。
煮物や天ぷら、大学芋など、料理に使いやすいのもホクホク系のいいところ。
お味噌汁の具にしても崩れにくく、ほどよい歯ごたえが残るので、食べ応えもしっかりありますよ!
家庭料理で使いたい方や、甘すぎない味を好む方には、ホクホク系がおすすめです。
④加熱方法で変わる食感と甘さ
さつまいもの甘さや食感は、品種だけでなく「加熱方法」でも大きく変わります!
例えば、オーブンでじっくり加熱する「低温焼き」だと、デンプンが糖に変化しやすくなって、甘みがグッと増します。
一方、電子レンジでサッと加熱しただけだと、水分が飛ばずに甘みもそこそこ、食感もベチャっとなりがちです。
蒸し器を使えば、しっとり系はさらにやわらかく、ホクホク系は風味が引き立ちます。
ちなみに、炊飯器を使った焼き芋も意外とおすすめで、簡単にねっとり感が出せますよ!
同じ品種でも、加熱の仕方でまったく別物になるので、いろんな方法で試してみると面白いです♪
「いつもと違う食感を楽しみたい」と思ったら、加熱の仕方も変えてみてくださいね!
さつまいもの珍しい&話題の品種を紹介
さつまいもの珍しい&話題の品種を紹介していきます。
ちょっと変わった品種に出会えると、さつまいもライフがもっと楽しくなりますよ〜!
①新品種「甘太くん」ってどんな芋?
まず注目すべきは、大分県発のブランドさつまいも「甘太くん」です!
見た目は紅はるかにそっくりですが、糖度や甘みの感じ方はさらに上。
焼くと皮の中から蜜がジュワッとあふれ出て、食感はまるでスイートポテトそのものです。
最大の特徴は「キュアリング処理」と呼ばれる独自の熟成工程を経て出荷されること。
この処理によって、さつまいも本来の糖度が引き出され、収穫直後でも超甘いんですよ!
大分県内の限られた農家さんでしか生産されていないため、数量も少なく、まさにプレミアムな一本。
スーパーではなかなか見かけませんが、ネット通販や道の駅などで出会えたらぜひゲットしてみてくださいね!
②紫芋・オレンジ芋など色で楽しむ
さつまいもって、実は「紫」「オレンジ」「黄色」「白」など、カラーバリエーションがめっちゃ豊富なんです。
例えば、紫色の「ふくむらさき」や「パープルスイートロード」はアントシアニンが豊富で、抗酸化作用にも注目されています。
オレンジ色の「ハロウィンスイート」や「ベニオトメ」などは、βカロテンがたっぷりで、栄養価もバツグン。
加熱しても色がキレイに残るので、スイーツや料理に使うと見栄えがすごく良くなりますよ!
パーティー料理やおもてなし料理には、彩りのアクセントとしてもおすすめです。
「食べる楽しさ」だけじゃなく、「見て楽しい」さつまいもってワクワクしますよね〜。
③地域限定のレア品種も魅力的
実は、全国各地にはその地域だけで栽培されている「ご当地さつまいも」がたくさんあるんです。
例えば、鹿児島県の「種子島ゴールド」、徳島県の「なると金時」、千葉県の「ベニコマチ」などは、地域の気候や土壌に適した栽培で、地元では超人気品種です。
こうした地域限定品は、現地の直売所やふるさと納税、産直通販サイトで手に入ることが多いです。
観光や旅行先で出会った珍しいさつまいもをお土産に買って帰るのも、密かな楽しみになりますよね!
中には農家さん独自に改良された非公開品種もあって、「ここでしか食べられない」特別感があるんです。
旅好き・グルメ好きにはたまらないカテゴリかもしれません♪
④海外原産のさつまいもにも注目
実は、さつまいもって世界中で愛されていて、アジア・アメリカ・アフリカなど各地に独自の品種が存在します。
特にアメリカでは「スイートポテト」として、日本よりも甘みが強く水分多めの品種が主流です。
アジア圏ではフィリピンやベトナムで栽培されている「ウベ」など、紫芋系の品種が多く、スイーツに使われています。
海外の品種は、輸入食品店やアジアンマーケットなどでたまに見かけることもありますよ。
味の傾向も少しずつ違っていて、日本の品種とはまた違った魅力があります。
「ちょっと変わったさつまいもが食べてみたいな〜」という方は、海外品種にもぜひ目を向けてみてくださいね!
さつまいもの品種開発の裏側に迫る
さつまいもの品種開発の裏側に迫ってみましょう。
いつも食べているさつまいも、どんなふうに生まれてるか知っていますか?
①新品種ができるまでの流れ
さつまいもの新品種って、ある日ポンッと誕生するわけじゃないんです。
実は、ひとつの品種が生まれるまでには、10年以上もの年月と地道な研究がかかることがほとんど!
まずは「交配」からスタート。糖度が高い、病気に強い、育てやすいなど、複数の目的をもって親品種を掛け合わせます。
その後、数百~数千もの苗を育てて、ひとつひとつ食味・収量・病害耐性などをチェック。
優秀な苗だけを選抜し、繰り返し栽培テストを行います。
この作業、気が遠くなるほど大変で、しかも一歩間違えると“全然おいしくない芋”ができちゃうこともあるんです。
そういった厳しい選抜と改良を重ねて、「これだ!」と思える芋に育ったとき、ようやく新品種として誕生するんですね。
②品種登録制度とは?
新品種が完成したら、農林水産省に「品種登録」の申請を行います。
これはいわゆる“特許”のようなもので、新品種を守るための制度なんですよ。
登録されると、「育成者権」という権利が発生し、無断で増殖・販売されることを防ぐことができます。
逆にいうと、登録されていない品種は自由に栽培されたりコピーされたりしちゃう可能性も。
農家さんや企業にとっては、苦労して開発した品種を守るための大切な制度なんです。
ちなみに、登録されるまでにも審査や現地試験があり、2〜3年かかることもあるそうです。
スーパーで売ってる「〇〇ブランドさつまいも」には、こんな背景があるんですね~。
③農研機構・大学・民間企業の役割
さつまいもの品種開発には、いろんな機関や企業が関わっています。
一番有名なのは「農研機構(NARO)」。日本の農業研究をリードする機関で、多くの人気品種がここから生まれています。
大学でも農学部などで研究が進められていて、学生さんや教授が地域品種の改良に取り組むケースも増えています。
さらに、最近では民間企業もこの分野にどんどん参入していて、食品メーカーや種苗会社が自社ブランド芋を開発しています。
こうした連携によって、「もっと甘く!」「もっと収穫しやすく!」「もっと病気に強く!」と、どんどん性能が進化していくんですね。
農業って地味なイメージあるかもしれませんが、さつまいもの品種開発の現場は、まさに“技術と情熱の結晶”なんですよ。
次に焼き芋を食べるときは、「この芋、10年かけて生まれたのかも」って思ってみてくださいね。味わいも深くなりますよ!
まとめ|さつまいも 品種数の違いを知ってもっと楽しもう
項目 | リンク |
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日本国内で登録されている品種数 | ①日本国内で登録されている品種数 |
主な品種分類の3タイプ | ②主な品種分類の3タイプ |
品種数が増えた理由と背景 | ③品種数が増えた理由と背景 |
新品種の開発状況とトレンド | ④新品種の開発状況とトレンド |
日本には60種以上のさつまいも品種があり、それぞれに個性があります。
ねっとり系、ホクホク系、紫やオレンジのカラフルな芋まで、そのバリエーションはまさに無限大。
焼き芋、スイーツ、料理、家庭菜園…使い方や好みに合わせて選べば、さつまいも生活がもっと楽しくなるはずです。
この記事を通じて、お気に入りのさつまいもを見つけるきっかけになったら嬉しいです。