万願寺とうがらしを育てていて「わき芽って取るべき？」「取らないとどうなるの？」と悩んでいませんか？
この記事では、万願寺とうがらしの育て方の中でも特に大切な“わき芽処理”について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
わき芽の見分け方から、取るべきタイミング、摘み方、さらにはプランターでの管理まで、これを読めばしっかり対処できるようになりますよ。
手順さえ押さえれば、実が大きくなって甘く育ち、収穫がグッと楽しくなること間違いなし。
わき芽の処理で差が出るからこそ、しっかり学んで美味しい万願寺とうがらしを育てましょう！
ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
万願寺とうがらしの育て方とわき芽処理の基本
万願寺とうがらしの育て方とわき芽処理の基本について解説していきます。
それでは、順番に詳しく見ていきましょう！
①わき芽とはどの部分か？
わき芽というのは、茎と葉の付け根に生えてくる小さな芽のことを指します。
メインの茎（主枝）と葉の間からピョコっと出てきて、成長すると枝のように伸びていくんですね。
植物にとっては、「ここでもう一本伸ばそうかな〜」という意志の現れみたいなもので、特にナス科やトウガラシ系の野菜にはよく見られます。
万願寺とうがらしの場合も、気温が上がって成長が盛んになる5月以降になると、わき芽がどんどん出てきます。
見逃してしまうと、あっという間に脇枝だらけになって、風通しが悪くなったり、実のつき方に影響が出たりするので注意が必要です。
「これは葉？それともわき芽？」と迷う方も多いですが、基本的には葉のすぐ上、節の内側から生えてくる新しい芽がわき芽ですよ。
慣れてくると、触ったときの感触や成長スピードで「あ、これわき芽だ」と分かるようになります。
ちなみに、わき芽は完全に悪者というわけではありません。うまく活かせば収穫量を増やすこともできるので、次で詳しく説明していきますね！
②わき芽は摘むべき？放置すべき？
結論から言うと、「基本的には摘んだ方が育てやすい」です。
わき芽を放置しておくと、エネルギーがそちらにも分散されてしまって、主枝が細くなってしまいます。
主枝がしっかりしていないと、実が大きく育たなかったり、実の数が減ったりしてしまうんですよね。
また、わき芽が増えると葉が密集しすぎて、風通しが悪くなってしまいます。そうなると、病気や虫の被害も出やすくなってしまうんです。
だからこそ、初期段階ではこまめにわき芽を摘んで、主枝に集中して栄養を届けてあげるのがポイントなんですよ。
ただし、全部のわき芽を摘む必要はありません。後半に向けて、「この枝は残して支えにしよう」とか、「実がつくために伸ばそう」と考えて、調整していくのがベストです。
まさに“わき芽は育て方の調整弁”って感じですね。ちょっと園芸上級者っぽい考え方ですが、やってみると楽しいですよ〜！
③わき芽を取るメリット・デメリット
わき芽を取るメリットは、なんといっても「栄養の集中」と「風通しの改善」です。
エネルギーが主枝に集中することで、太くて力強い茎が育ち、そこに大きな実がつくようになります。
また、枝葉が混み合わなくなるので、病気や害虫の被害も少なくて済むんですよね。
一方で、デメリットもあります。それは「取りすぎると逆に弱る」こと。
植物にとっては、わき芽も将来の枝や実の候補です。全部取ってしまうと、葉の数が少なくなって光合成ができなくなったり、支えになる枝がなくなって倒れやすくなったりするんです。
だから、全部取るのではなく、「いま必要のないわき芽だけ取る」のが理想的なバランスなんです。
これがまた難しいんですが、やっていくうちに「このわき芽は残した方がいいな」って感覚がつかめてきますよ〜。
④わき芽処理の適切なタイミング
一番ベストなタイミングは、わき芽が1〜2cm程度に伸びてきた頃です。
このくらいの大きさなら、手で軽くつまんで簡単に取り除けます。
大きくなりすぎると、枝になってしまって、切り取った時に株に負担がかかるんですよ。
特に苗を植え付けて1週間後くらいから、最初の花が咲くまではこまめにチェックして、主枝の育成に集中する期間と考えましょう。
花が咲いて実がつき始めてからは、逆にわき芽の一部を活かして、実を支える枝として育てることもあります。
つまり、「初期は摘む」「後期は場合によって残す」が鉄則です。
1週間に1回は観察して、わき芽の状態をチェックする習慣をつけてくださいね！
万願寺とうがらしを健康に育てるコツ5選
万願寺とうがらしを健康に育てるコツ5選をご紹介します。
育てるうえで基本だけど、意外と見落としがちなコツを詳しく解説していきますね！
①日当たりと風通しが命
万願寺とうがらしは、日光が大好きな野菜なんです。
しっかり日が当たる場所に置くだけで、成長スピードや実のつき方が全然違ってくるんですよ。
最低でも「1日6時間以上」は日光が当たる場所で育てたいところです。
逆に、風通しが悪いと葉が蒸れたり、病気が出たりしてしまうことも……。
特に梅雨時期や真夏は、枝葉が込み合ってきて風が抜けにくくなるので、適度な剪定や間引きも意識しておくといいですね。
鉢植えの場合は、定期的に鉢の向きを変えてあげるのも効果的です。
植物も日焼けしちゃうことがあるので、いきなり直射日光にさらすのではなく、少しずつ慣らしていくのも大事ですよ〜！
②水やりの頻度と量を見極める
水やりは「朝たっぷり」が基本です。
万願寺とうがらしは乾燥にある程度強いですが、土がカラカラになってしまうと、実が固くなったり、花が落ちたりしてしまうことがあります。
ただし、常に湿っている状態もNG！根腐れの原因になるので、表面の土が乾いたら水をあげるようにしましょう。
特にプランター栽培では、土の量が少ない分、水切れが早いので注意が必要です。
指で土を触ってみて、乾いていたら水やり。これがシンプルだけど一番確実なんですよ。
真夏は朝と夕方の2回水やりが必要になることもあるので、様子を見ながら調整してくださいね。
③追肥のタイミングと肥料の種類
万願寺とうがらしは、肥料をしっかり与えることでグンと元気になります。
植え付け時に元肥を入れたあとは、だいたい2週間に1回程度の頻度で追肥してあげるとベストです。
おすすめなのは「野菜用の有機液肥」や「化成肥料（8-8-8などのバランス型）」ですね。
液体肥料は即効性があり、固形肥料はじわじわ効いてくる感じなので、併用するのもアリです。
ただし、肥料のやりすぎには注意！葉ばかり育って実がつかなくなったり、根が痛んだりすることもあります。
基本的には「少なめスタートで様子を見る」のが失敗しにくい方法ですよ。
④支柱立てと枝の誘引で形を整える
万願寺とうがらしは、実がついてくると枝がしなったり、倒れやすくなったりします。
だから、早い段階で「支柱」を立てて、しっかりと株を支えてあげるのが大切なんです。
支柱は1本立てでもいいですが、倒れやすい地域なら三本仕立てやリング支柱などもおすすめですよ。
枝の誘引には麻ひもを使って、ゆる〜く8の字に結ぶと茎を傷めにくいです。
きちんと形を整えておけば、収穫のときにも手が入れやすくて楽ですよ〜！
⑤病害虫対策は早めの発見がカギ
万願寺とうがらしは比較的強い野菜ですが、それでも油断は禁物。
アブラムシ、ハダニ、うどんこ病など、見逃していると一気に広がることもあるんですよね。
葉の裏や茎の根元をこまめにチェックして、早めに対応することが一番の予防策です。
アブラムシは牛乳スプレーやテデトール（手で取る）でも対処可能ですし、重曹スプレーでうどんこ病対策もできます。
農薬を使うなら、「野菜用の低毒性タイプ」を選ぶと安心ですよ。
特に花が咲く時期や収穫期は、農薬の使用タイミングにも注意してくださいね。
わき芽を取るとどうなる？成長と収穫量の違い
わき芽を取るとどうなる？成長と収穫量の違いについて詳しく見ていきましょう。
わき芽処理の有無で、万願寺とうがらしの育ち方はガラッと変わりますよ。
①わき芽を取ると主枝が強くなる
わき芽を取る最大の効果は、やっぱり主枝が太くしっかり育つことです。
栄養や水分が余計な枝に分散されずに、1本の中心に集中するので、どっしりとした株に仕上がります。
主枝がしっかりしていると、倒れにくくなるのはもちろん、大きな実を支える力もついてくるんですよ。
結果的に収穫もしやすくなるし、病害虫の侵入も減るので管理もしやすいんです。
特に栽培初期では、主枝を育てるためにわき芽をこまめに取ることが成功の鍵になります。
主枝が頼もしいと、それだけで安心感がありますよね～！
②果実のサイズと数にどう影響する？
わき芽を取ることで、万願寺とうがらしの実が「大きく」「形よく」育ちやすくなります。
理由は単純で、1つの果実に注がれる栄養量が増えるからです。
葉や枝が多すぎると、光合成で得たエネルギーが分散されてしまって、実の一つひとつが小さくなりがちなんですね。
でも、わき芽処理をしておくことで、結果的に実の数も安定しやすくなるんです。
例えば、10本の細い枝で小さな実を育てるよりも、3本のしっかりした枝で大きく立派な実を育てた方が、見た目も味も満足感が違います！
家庭菜園で食べる分には「見た目もおいしさ」も大事ですし、摘果の意味でもわき芽処理は効果的ですよ～。
③取りすぎによるリスクとは？
ここで注意してほしいのが、「わき芽の取りすぎ」なんですよ。
全部のわき芽を片っ端から取ってしまうと、光合成する葉っぱの数が減ってしまって、逆に株が弱ってしまうことがあります。
また、枝が少なすぎると、実を支えきれなくて倒れたり、強風で折れてしまうことも……。
わき芽は「取りすぎず・残しすぎず」のバランスが大事なんです。
特に中盤以降、ある程度育ってきたら「この枝は実を支えるために残そう」とか、「こっちは混み合ってるから取ろう」と判断していくといいですね。
植物との対話、まさにその感覚が身についてくると育てるのがもっと楽しくなりますよ〜！
④取らない場合の株の変化
逆に、わき芽をまったく取らなかった場合どうなるかというと…
まず、全体的に葉や枝が込み合って、ジャングル状態になります。
そうなると、風通しが悪くなって病気が発生しやすくなったり、害虫が隠れやすくなって被害が出たりします。
また、実が日光を浴びにくくなるので、色づきが悪くなったり、味も薄くなる傾向があるんですよ。
収穫量自体は増えるかもしれませんが、実が小さかったり、収穫しにくかったりと、トータルで見るとデメリットの方が目立ちます。
家庭菜園なら「収穫しやすさ」や「管理のしやすさ」も大事なポイントですよね。
なので、何もしないよりは、少しでもわき芽に意識を向けてあげることで、かなり快適な栽培になりますよ～！
わき芽処理の手順とやり方を写真で解説
わき芽処理の手順とやり方を写真で解説していきます。
実際にやると「え、これで合ってる？」と不安になる人も多いので、手順を丁寧に確認していきましょう！
①ハサミを使う？手で摘む？
わき芽を取るとき、最初に迷うのが「手でちぎるか？ハサミを使うか？」というポイントですよね。
結論からいうと、1〜2cmの小さいわき芽であれば、清潔な手でつまんで摘むのがベストです。
力もいらないし、植物への負担も少ないので、初心者でも失敗しにくいんですよ。
ただし、5cm以上に成長して固くなっているわき芽の場合は、無理に手で取ろうとすると茎まで傷つけてしまう可能性があります。
そういうときは、清潔な園芸用ハサミで、付け根からそっと切り取ってください。
ハサミを使う場合は、使用前に消毒するのを忘れずに！菌が入って病気になることもありますからね。
ちなみに私も最初はハサミ派でしたが、慣れると手でちぎる方が楽だったりしますよ～。
②どの位置のわき芽を取る？
次に迷うのが、「どこからどこまで取るのか？」という部分ですよね。
基本的には、主枝の基部（株元）から上へと順番に見ていって、葉の根元から出ている小さな芽を見つけたら、それを処理します。
最優先で取るべきは、**地面に近い下の方のわき芽**です。
ここは日当たりも悪く、風通しも悪くなりがちなので、早めに除去することで病害虫のリスクをぐっと減らせます。
中段以上は、枝の混み具合や主枝の状態を見ながら、必要に応じて調整していく感じですね。
枝分かれしてきたところは、「どれが主で、どれが脇なのか」をしっかり見極めるとスムーズに判断できますよ！
③処理後の注意点
わき芽を処理した後は、植物がちょっとストレスを感じています。
そのタイミングで直射日光に当てすぎたり、水切れを起こしたりすると、株が弱ってしまうんです。
処理した当日は、風が強い日や真夏の直射日光はなるべく避けて、半日陰などで様子を見てあげましょう。
また、ハサミで切った場合は切り口が湿っていると雑菌が入りやすいので、湿度管理も大事です。
万願寺とうがらしは回復力が高いので、基本的には心配いりませんが、処理直後の環境だけは優しくしてあげてくださいね。
元気な株に育てるためには、こういう細かい配慮がじわじわ効いてくるんですよ〜！
④初心者がやりがちな失敗例
初心者がよくやりがちなのが、「そもそもわき芽の位置を間違える」ことです。
葉と茎の境目にあるわき芽と、成長中の新芽を見分けられずに、「あっ！主枝の先端切っちゃった…」なんて失敗、よく聞きます。
また、「よし！わき芽だらけだから全部取ろう！」と勢いに任せてバッサリ…というのもNGです。
取りすぎると株がスカスカになって、光合成できずに育たなくなってしまうんですよ。
ほかには、毎日わき芽を取ってしまう人も多いですけど、実はそれも負担になります。
週1ペースで観察して、必要な分だけを取るという「ゆるめ管理」が結果的に長く育てられるコツなんです。
最初は迷うかもしれませんが、慣れてくると「この枝、いらないな〜」って感覚が分かってくるので、焦らずやっていきましょう！
プランター栽培でもできる！万願寺とうがらしのわき芽管理
プランター栽培でもできる！万願寺とうがらしのわき芽管理について解説します。
ベランダ菜園派の人にも嬉しい、プランター向けのポイントをまとめました！
①限られたスペースでの工夫
プランター栽培はどうしても「スペースが狭い」「風通しが悪い」などの制限が出てきますよね。
そんなときに役立つのが、“縦の空間を活かす”育て方です。
支柱を使ってまっすぐ育てることで、枝の広がりを抑えつつ、わき芽管理もしやすくなるんですよ。
さらに、プランターを2段ラックに乗せたり、壁側に寄せて風の通る方向にするだけでも、だいぶ環境が良くなります。
鉢の位置や日照の角度を1日ごとにちょっと変えるだけで、全体がバランスよく育つんですよ～。
工夫しだいで、狭い場所でもしっかり収穫できます！
②株間が狭い場合のわき芽処理
株間が狭いと、枝が密集してしまって管理が難しくなることが多いです。
そんな時こそ「わき芽管理」が真価を発揮します！
密集しがちな下葉や下部のわき芽は早めに摘み取って、通気性をキープしましょう。
上部のわき芽は、伸び方を見ながら間引きして「2本残しで整える」など、ルールを決めておくと判断しやすくなります。
また、株同士が干渉しすぎていると光が届かなくなるので、プランターを斜めに配置するのもひとつのテクニックです。
定期的に配置を見直すことが、病害虫の予防にもつながりますよ～！
③収穫までの管理ポイント
わき芽管理をしていると、収穫までのプロセスがとてもスムーズになります。
まず、枝がスッキリしていることで実が見つけやすく、収穫ミスが減ります。
また、実に日光が当たりやすくなるので、甘みが強く、形もキレイな万願寺とうがらしができやすくなるんですよ。
収穫が始まったら、取り残しを避けるためにも、週2～3回はチェックする習慣をつけるとベストです。
わき芽の状態も合わせて見ておくと、後半の管理がグッと楽になりますよ。
「もうすぐ実がなるな〜」という感覚がつかめてくると、どんどん楽しくなります！
④おすすめの栽培スケジュール
最後に、わき芽管理を含めた簡単な栽培スケジュールをご紹介します。
| 時期 | 作業内容 | わき芽管理のポイント |
|---|---|---|
| 5月上旬 | 苗の植え付け | 下葉のわき芽を早めに摘む |
| 5月下旬～6月 | 支柱立て・枝整え | 主枝を育て、脇は控えめに |
| 6月中旬〜 | 開花・結実スタート | 上部のわき芽は一部残す |
| 7月〜8月 | 収穫期 | 葉の密集があれば随時調整 |
このように、時期ごとの「目的」と「わき芽の扱い方」をセットで考えておくと、失敗がグッと減ります。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてくると自然とできるようになりますよ～！
まとめ｜万願寺とうがらしの育て方でわき芽処理は超重要！
万願寺とうがらしの育て方において、わき芽処理は見逃せない大切な作業です。
栄養を効率よく主枝に送るためにも、風通しを保つためにも、わき芽の扱い方次第で株全体の元気さが大きく変わってきます。
放置すれば育ちすぎて混み合い、取りすぎれば光合成不足で弱ってしまう――そんな繊細なバランスこそがガーデニングの醍醐味ですよね。
この記事を参考に、自分の栽培環境に合った“ちょうどいい管理”を見つけて、美味しい万願寺とうがらしをたくさん育ててください。
